小型機動部隊の運用を考察

こちらは私が運営していたゲームブログ「真夜中のほうれん荘」の過去記事を公開状態で保管するために再投稿したものです。



2008.03.01  小型機動部隊の運用を考察 - SIM(X3:Reunion)


艦載機を搭載できるTL船を小型の機動母艦と見立て運用する、小型機動部隊を編成してみました。

この編成はUT船を襲撃してくる海賊集団や敵の小部隊との戦闘を想定したもので、敵の部隊は戦闘機型宇宙船のM3/M4/M5とその支援艦となるM6で編成されているものとします。


部隊の構成
1*TL 大型商船の"Argon Mammoth"(TL)を戦闘艦として運用する
3*M3 重戦闘機型の"Argon Nova"(M3)を艦載機として運用する

"Argon Mammoth"(TL)
武装は前面・左右・後部に砲門が2門づつ装備されているが艦の上下部分が死角となる。


"Argon Nova"(M3)
武装は前面に砲門が8門(同時発射型)、後部に砲門を1門装備。



部隊の展開能力
TL船にジャンプドライブと燃料となるエネルギーセルを搭載し、UT船からの救援コールの受信時に、最短時間で現地へ展開できるようにします。



ジャンプドライブを使った緊急即応航法
"Argon Mammoth"(TL)が"Argon Prime"からX3ユニバースの最も遠い星系へジャンプするのに必要な燃料(エネルギーセル)の量は最大500(往復1000)ユニットです。
ちなみに、貨物室にはエネルギーセルを約60,000ユニット積めます。

重戦闘機タイプの"Argon Nova"(M3)をTL船の艦載機にすることで、M3にはジャンプドライブと燃料を積む必要がなくなります。

戦闘終了後の拠点帰還時に、"Argon Mammoth"(TL)はソーラーパワーステーションにドック出来ないので、ジャンプ用の燃料を直接補給することが出来ません。
このため、拠点には貨物運搬用のTS船を待機させておく必要があります。


部隊の戦術
編成された部隊の行動手順と戦法を考えてみます。

作戦行動の流れ
1)自軍拠点で待機
2)UT船からの救援コールの受信
3)メッセージログを確認し、セクターと敵勢力を確認
4)TL船にジャンプ命令を設定する
5)現地到着後、直ちに接敵し、M3を発進させて戦闘を開始する
6)戦闘終了後、各M3をTLに収納する
7)自軍拠点へ帰還し、修理・補充を行う
8)1の状態へ戻る

次に、戦闘時に取るべき戦法を取り上げます。

プレイヤーが艦船に乗った場合の戦闘方法は、以下の3つの方法が考えられます。
1)オートパイロットの戦闘機群に何を攻撃するかを逐次指示しながら、TL船からレーザー砲とミサイルで火力支援を行う
2)攻撃力の最も高い艦船のレーザー砲とミサイルで主攻撃を行い、オートパイロットの戦闘機には艦船の護衛を指示する
3)全機を持って積極的に攻撃する

また、戦闘機に乗った場合の戦闘方法は、以下の3つの方法が考えられます。
4)残りの戦闘機を自機の護衛モードに設定し、艦船と自機で積極的に攻撃する
5)残りの戦闘機を艦船の護衛モードに設定し、艦船と自機で積極的に攻撃する
6)全機を持って積極的に攻撃する

どれが良いのかは状況により変わりますが、プレイヤーが艦船に乗り込んだ場合は指揮統制に専念することが出来るので、大規模な艦隊になるほど戦闘効率が高くなると思われます。
しかし、オートパイロットによる自動戦闘の効率が思った以上に悪い場合は、プレイヤー自らが戦闘機に乗って撃墜していく方が戦闘効率が高くなるかもしれません。

今回想定している敵は移動速度の速い戦闘機型の部隊なので、1)又は6)の戦法を採用し、実戦で使ってみることにします。


部隊のコスト
部隊編成時にかかった費用と維持費を算出し、どのくらいの運用コストがかかるのかを調べてみました。

まずは、各宇宙船の装備と費用を算出し、その後に部隊全体の費用を算出します。

M3(ジャンプドライブなし)の装備と費用


TLの装備と費用


部隊編成時にかかった費用


これらのデータから、編成時には約39Mcrの費用がかかることが分かります。

部隊のランニングコスト
1回の出撃にかかるコストは以下の通りです。

燃料(エネルギーセル)の最大値
"Argon Mammoth"(TL)
 自分の船用に往復1000ユニット
-----------------------------------------------------------
合計 1000ユニット@16cr(エネルギーセルの相場)=16,000cr

その他のコスト
・ミサイル補充費用
・機体修理または新機補充費用

このことから、最も遠い星系へ出撃した場合、1回の出撃で燃料代だけでも16Kcrかかることが分かります。

M6とM3で構成される小規模即応部隊の編成に比べれば、燃料代は安くなりますが、その分初期の部隊編成費用が倍近くまで上がりました。

”Police Licenses”を取得して賞金を稼いでいる場合でも、M4クラスで1機に付き1000crの報奨金しか貰えないことから、16機以上の敵が出現したエリアへ出撃しないと赤字になります。

実際には4~5機程度の海賊団か10機程度のXenon部隊に対して出撃することになると思うので、頻繁に敵が出現するエリアには艦船タイプの宇宙船を配備して、星系パトロールをさせた方が良いかもしれません。


小型機動部隊の問題点
今回編成した部隊の運用上の気になる点を上げてみます。

1)TL船はステーションにドック出来ず、TS船を収容することも出来ないので、補給作業が面倒。
 拠点帰還時は待機させておいたTS船を使って補給が出来ますが、現地で物資の調達をする時は面倒な事になりそうです。

2)戦闘中にプレイヤーがM3に乗っている場合は、部隊に命令を与えるのが大変。
 速度の速いM3でドックファイトをしながら、他のM3やTLへ命令を逐次与えるのは正直厳しいです。
 艦船に搭乗しセクターマップ経由で命令を与えながら、時折支援射撃を行う方が楽で良いと思います。

3)出撃ごとのランニングコストが高く戦闘で元が取れない。
 軍事関連は金がかかるものなので、貿易でひたすら軍資金を稼ぐほかなさそうです。



comment
haruki, 2008/03/06 23:38
TLを母艦にするならSplit Elephantがオススメですよ。14機搭載出来てスピードも速いです。
隆之介, 2008/03/07 00:14
14機搭載できるのはいいですね。
最近は無意味に買ってしまった装備品の倉庫船になってます(笑)
haruki, 2008/03/08 02:58
搭載機数はいいのですが、貨物が34000しかないのでステーションを2-3個運ぶとなるとやっぱりMammothが一番です。
隆之介, 2008/03/08 23:26
確かにステーション運搬に重宝してます。
TL船は操縦の融通性のなさがいかにも大型艦っぽくていいですねぇ。

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