決戦!! サンタンデール / Santander '37 (Bonsai Games,SNAFU Design)をソロプレイ

こちらは2023年6月13日からTwitterへ連続投稿したツイートをブログ記事としてまとめたものになります。ブログ用に加筆修正を施しています。



次のソロプレイ用に「決戦!! サンタンデール」(Santander '37)の準備を開始。


今回はBGGに投稿された資料を存分に利用させてもらおうと考えています。まずは、部隊の初期配置図を作成します。色々調べたのですが共和国軍側の[DC](沿岸防衛隊:Defensa de Costas)ユニットの配置場所だけ良く分かりませんでした。うーむ、困った。



最前線へクスの全てを覆うようにユニットを初期配置しなければならないルールのため、反乱軍側Bグループの部隊配置はかなり適当です。ヒストリカルだともっと密集して、初動で敵の「第53師団」へ突貫していった感じなのかな。



では次に、反乱軍(攻撃側)の視点に立って作戦を計画します。

写真は初期配置と侵攻経路図で、経路はそのまま各グループの責任範囲です。



これで、ゲームが始まれば各部隊は計画に沿った行動を実行するようになりました。



独自の運用ルールとして、作戦に影響する予定変更はターン終了時に最上位司令部から各グループへ通達、次ターンの開始後から現場で実行される形式とします(ターン途中での勝手な予定変更は禁止)。ゲームが始まると最前線部隊は戦域全体の俯瞰が出来ないため経路上を全力で勝手に前進していきます。デジタルのRTSゲーム的な部隊運用方法です。


今度は共和国軍(防御側)の初期配置をゲームルールに合わせて少し調整しました。第48師団と第50師団を最前線に配置したことで戦線が組みやすくなりました。敵はK1からK5の緊要地区と作戦目標であるOBJを狙ってきます。



EK1からEK5までの赤丸で囲まれた5つの村を共和国軍が支配下に置くと、勝利ポイントに相当する士気ポイントをそれぞれ+2点獲得できます(奪われたK1からK5の村を奪還すると+1点獲得もある)。よって、闇雲に全軍退却しながら遅滞戦法に徹するだけではなく隙あらば村の奪取を積極的に狙っていきたいところです。


これで両軍の作戦と部隊運用方法をある程度計画したので事前準備は完了です。次は初期配置図に従って実際に両軍のユニットを盤面に配置してみました。機甲ユニットや塹壕の位置などは史実と異なり、ゲーム用に適当と思われる場所へ配置しています。



では次にルールの試行と確認をしていきます。

テストプレイの第1ターン。



実際に戦闘してみるとダイス運の悪い私では戦力比4倍でも攻撃側の損害が苦しい感じです。ゲーム中に部隊の回復や補充が無いので、戦力比5倍以上で戦闘し続けないと第7ターン終了まで戦力が持たないような気がします。ルールではユニットが混乱状態に陥ると戦力が半減されるので、攻撃側はそうなるように仕向けて行かないとダメなのでしょう。防御側は戦闘後にユニットを退却させて混乱状態にすることで損害を回避できます。両軍ともに司令部ユニットの周辺に居ればターンの最後に混乱状態を1段階回復できるのですが、共和国軍(防御側)の司令部ユニットは2個しかありません。この辺の制約ルールを上手く活用した部隊運用を実行し作戦の達成を目指していくことになると思います。


さて、本日は第1ターンだけで時間切れ終了となってしまいました。この戦況をアナログで毎回再構築するのは厳しいので、今回はVassalを使ったデジタル環境でソロプレイをしようと考えています。


というわけで、環境をVassalへ変更しソロプレイをやり直しました。

第1ターン

反乱軍が計画通り行動を開始。ルールの趣旨と作戦計画が合っていないためボッコボコにされるw 大丈夫だろうか?・・・ちょっとハラハラしてきた。




第2ターン

反乱軍が戦力を集中するために部隊を密集させ戦線に隙間が出来た瞬間を共和国軍が上手く活用し敵の村2つを占有。士気値が5を越えサドンデス勝利となる。



あぁ、やっちまったw これは反省を踏まえて再戦だな。ユニットの移動力が8もあると平地や道路沿いを利用することで遠方まで一気に移動できるので注意が必要だな。あと、このゲームは普通に戦闘すると攻撃側がかなりしょっぱいので共和国軍からの攻撃はまず無い感じかな?なので、反乱軍が戦力を集中すると戦線の隙間が生じるので、共和国軍側はそこを抜けて村の奪取を狙えるよう仕込んでおきたいね。


後日、2回目のソロプレイに挑戦しました。

今回は反乱軍側は戦力を集中し、攻撃点をAグループの撃破地区突破とBグループのレイノーサ侵攻に絞ります。Cグループは様子を見ながら妨害したり支援に回ったりといった役目になります。反乱軍側の航空戦力が9に対し共和国軍側の航空戦力は3しかないため、常に2つの大攻勢をかけられると敵はどちらかにしか割り当てられません。よって、反乱軍側の全航空戦力を用いた攻勢を妨害するために相手も全航空戦力を割り当てるしかないように共和国軍側へ強いることで、割り当てされなかった方面の攻勢にも戦果が期待できるようになります。問題は時間が足りるかだな・・・。



第1ターン

反乱軍はAグループに砲爆撃支援を集中し、平地エリアにある塹壕陣地を攻撃。砲爆撃表で6カラム以上になるよう火力調整しています。混乱した敵部隊(戦力半減)を地上部隊が駆逐し戦闘後前進していく戦法です。私はダイス運が悪いので戦力比4:1以上になるように部隊を集中させています。



第3ターン

バスク軍エリアへの砲爆撃が功を奏し「バスク軍の降伏」イベントが発生。情勢が一気に変わる。共和国軍側が予備の55師団と57師団の一部を増援として東部へ配置することを強いられたことで、反乱側はBCグループが活動しやすくなりました。Bグループは師団砲の火力だけで前進していきます。



第5ターン

「共和国軍の攻勢」イベントが発生し反乱軍は5戦力が引き抜かれる。ついでに「レイノーサの工場」も破壊され踏んだり蹴ったりのターンにw 共和国軍側は一斉に退却し「トレラベカ」で防衛線を構築。このゲームは移動力があるので次の舞台が一気に変わります。

サンタンデールまであと7歩。



第7(最終)ターン

反乱軍Bグループが中央部を突貫するも、あと1歩届かずゲーム終了となりました。結果は士気値+3点で共和国軍側の勝利です。作戦的にはいい感じでしたが時間が足りず、ゲーム的には要所を一つも取れず完敗でした。




以上がツイートの一覧です。


<AAR>

ここからはブログのまとめとなります。

当初は両軍の部隊行動方針を事前に決めてゲームが始まったら各部隊が自動的に動いていくような形で進行しようと考えていたのですが、「決戦!! サンタンデール / Santander '37」のルールでは戦線の全面で一斉攻撃していく戦法は、部隊構成やCRTなどを見ると難しいようです。代わりに攻撃側となる反乱軍は戦線の中から複数の攻撃点を決めておき、ターン毎にどこに損害を与えれば相手側のリカバリーによってどこへ隙間が生じるよう強いるのかという駆け引きが主軸になっており良く出来ています。他にも、戦線が多少崩れてもユニットの移動力が高いので遠方から駆けつけて防御線を再構築できたり、ターンが進行するとイベント発生で情勢がガラっと変わったりと盤面の変化が大きく、プレイしていて飽きずに楽しめました。詰将棋的に進めていくタイプのゲームで一手一手が頭の体操になる面白いゲームだと思います。


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