Harpoon3のチュートリアル7章
こちらは私が運営していたゲームブログ「真夜中のほうれん荘」の過去記事を公開状態で保管するために再投稿したものです。
2006.08.02 チュートリアル7章(ミッションエディタ) - SIM(Hapoon3)
・”Mission Editor”の利便性
”Mission Editor”は、艦船や航空機などのユニットに任務(ミッション)を割り当てる事で、以後、自動的に行動させることが出来る便利な機能です。
”Mission Editor”が無ければ、例えば、プレイヤーは早期警戒機や迎撃機、艦船などのユニット一つ一つに対して、パトロールエリア内を巡回させるために毎回手動でコースを設定しなければならず、大変な労力が必要になります。
これらの煩雑な作業を”Mission Editor”を使って自動化する事で、プレイヤーはハープーン3(Harpoon3:H3)のコンセプトである指揮統制に専念する事が出来ます。
・Missionの立案から実行までの手順
1)まずは攻撃目標のユニットやパトロールで巡回する為の”Reference Point”を選択する
2)”Create Mission”画面を開いてミッションを作成する
3)”Edit Missions”画面を開いてミッションに適したユニットを割り当てる
4)程なくしてミッションが実行され、割り当てられたユニットが自律行動を始める
・基準点(Reference Points)を設定する
H3では任意の座標に基準点(Reference Point)を設定する事が出来ます。
”Reference Points”の使い方はいくつかありますが、シナリオ作成者が予めMAPに設定しておいて、解説(order)で艦隊を”Reference Point”まで移動させるように指示する為に使われたり、プレイヤーがゲーム中に一時的な目印として設定し使用することもできます。
その他にもパトロールMissionなどを作成する場合には、パトロールエリアとして指定する為の”Reference Point”が必要になります。
”Reference Point”の追加、移動、削除はプルダウンメニューから選択する事ができますが、それぞれの”hot key”を押すことで瞬時に機能を呼び出すことも出来ます。
(名前の変更はメニューに項目が無いので、”hot key”を押して呼び出すしか方法がないようです)

・Missionの作成(Create Mission)
”Create Mission”画面についての解説です。

*Operationの項目は任務名が表示されます。
任務名はランダムで表示されるので一々名称を考えなくてもよいのが助かりますが、必要ならば自由に名称を変更する事も出来ます。
*ミッションの種類は以下のように分類され、この中から一つ選択します。
----------
Transit Mission
Transit ”Reference Point”を使って移動します
Ferry 航空機の移動用に設定されます(シナリオ作成者向け)
Strike Mission
Air Intercept 対空攻撃をします
Ground Strike 対地攻撃をします
Ship Strike 対艦攻撃をします
Sub Strike 対潜攻撃をします
Area Mission
Patrol AAW エアパトロール:発見時に攻撃(空中哨戒)
Patrol ASu 対艦パトロール:発見時に攻撃
Patrol ASW 対潜パトロール:発見時に攻撃(対潜哨戒)
Support 他のユニットを支援する様な動きをします(シナリオ作成者向け)
Recon Ground 陸地の偵察をします
Recon Ship 艦船の索敵をします
----------
*Delay Time:ここに数値を設定すると、ミッションが指定した時刻を過ぎてから実行されるようになります。
*Emissions:ミッション中のセンサーの種類を設定します
*Edit now:このオプションをチェックしておくと、OKボタンを押した後に”Edit Missions”画面が表示されるので、すぐにユニットを割り当てる事が出来ます。
*1/3 Rule:このオプションをチェックすると、例えば、1回の出撃で6機編成の航空機の1/3(2機)だけを出撃させます。
これにより燃料切れで帰還した際にすぐさま次の2機が出撃して隙間ないパトロールが出来るようになります。
(航空機は一度着陸するとメンテナンスの為に30分間は離陸できません)
*Weapons free:このオプションをチェックすると、ユニットは自動攻撃します。
”Create Mission”画面では、ミッションを作成するだけで、まだユニットを割り当てる事はしないので、ゲームの始めに予め想定したミッションを複数作成して準備しておくことも可能です。
・Missionの割り当て(Edit Missions)
ミッションを作成した後に”Edit Missions”画面を開いて、ユニットを割り当てる事でミッションを実行させることが出来ます。
割り当てる方法は、ミッションを選択し、次に右側の”Unassigned Units”からユニットを選ぶか、下段の「Add AC」ボタンを押して航空機を割り当てます。
割り当てたユニットは中央の”Assigned Units”の欄に表示されるので、良ければ「OK」ボタンを押すことで、ユニットは任務を実行します。

・Missionの中止、割り当て解除(Freeing Units)
ミッション実行中のユニットの解除をする場合は、”Edit Missions”画面でミッションから割り当てたユニットをダブルクリックで削除してください。
ここからはチュートリアルの指示通りにミッションを作成してみます。
まずはエアパトロールの巡回ポイントとなるReference PointをMAPから指定します。
(MAPのRef3~Ref6を選択します)

次にCreate Mission画面を開き、名称には分かりやすいように”AAW Patrol 1”と名前を付け、”Patrol AAW”を選択します。
偵察任務を行う際に相手を素早く見つけられるようにレーダーの設定をアクティブにし、パトロールの穴が出来ないように1/3ルールを適用して、予備の航空機を待機させておく事にします。

次は”Edit Missions”画面を開いて、AAWパトロールミッションにユニットを割り当てます。
AAWパトロールミッションの詳細が中段の欄に表示されますので、間違いなければ「Add AC」ボタンを押して航空機を割り当てます。

割り当て画面には準備状態の航空機の一覧が表示されるので、ここではパトロールに適したF-14Dトムキャットを選択します。

再び”Edit Missions”画面に戻り、中央の”Assigned Units”の欄に先程選んだユニットが表示されていれば「OK」ボタンを押して出撃させます。

次は、対地攻撃のミッションを作成します。
まず先に攻撃目標である敵空軍基地を選択します。

次にCreate Mission画面を開き、名称には分かりやすいように”Ground Strike 1”と名前を付け、”Ground Strike”を選択します。
今回は全攻撃機で一斉攻撃を行う計画なので1/3ルールのチェックを外します。

その後は、先程のAAWパトロールと同じく、”Edit Missions”画面を表示し出撃させる航空機を割り当てます。
一覧表を見るとA-6Eイントルーダーが爆撃に適しているので選択します。

最後に、攻撃目標と割り当てられたユニットを確認して間違いがなければ「OK」ボタンを押して出撃させます。

同様にして、今度は艦船索敵ミッションを作成します。
まずはAAWの時と同じく巡回ポイントとなるReference PointをMAPから指定します。
(MAPのRef3~Ref6を選択します)

割り当てるユニットは索敵能力に優れた大型対潜機P-3C Orionを選択しました。

それでは、ミッション割り当ての準備も出来たので、どのような結果になるか早速ゲームをスタートしてみます。
現在洋上には、CVN71航空母艦「セオドア・ルーズベルト」を旗艦に、FFG23ミサイルフリゲート「ルイス・B・プラー」と、SSN701ロサンゼルス級原子力潜水艦「ラ・ホーヤ」が展開し、作戦の為に待機しています。
参考:
CVN71”Theodore Roosevelt”:■■
FFG23”Lewis B Puller”:■■
SSN701”La Jolla”:■■

この作戦は、大陸の半島部に位置する敵の空軍基地を爆撃し無力化する事が目的です。
今回は空母「セオドア・ルーズベルト」の航空兵力を使って作戦を遂行します。
作戦開始時刻から数分後、空母からF-14Dトムキャットが先行して出撃し、敵基地と味方艦隊の間のエアパトロールを開始、制空権の確保を目指します。
続いて友軍基地からP-3C Orionが出撃し、高性能なレーダーを使って早期警戒任務に就きます。

爆弾を満載した速度の遅いA-6Eイントルーダーの攻撃部隊が空母から出撃し、敵空軍基地爆撃任務の為に針路を取ります。
その頃、敵空軍基地からスクランブルした迎撃機がレーダーで捕捉され始めますが、F-14Dの長距離レーダーと最大射程が110海里もある対空ミサイル”AIM-54C Phoenix”の餌食となり、迎撃機の射程内に入る前にことごとく撃墜されています。

迎撃能力があらかた無くなった敵基地に対し、A-6E攻撃部隊が爆撃を開始します。
投下する爆弾は、”MK84 LDGP 2000lb Bomb”と呼ばれる重さ2000ポンドの高性能炸薬弾(conventional high-explosive bomb)です。

圧倒的な軍事力で敵空軍基地は無力化、味方の損害はゼロという結果になりました。
勝敗の決め手になったのは、やはりP-3CとF-14が装備する高性能レーダーによる索敵能力とF-14が持つフェニックス対空ミサイルの射程距離の長さでしょう。

今回の検証によって、作戦の遂行の為には破壊力となる攻撃能力以外にも、常に状況が確認でき連携できる索敵能力の高さが重要な事が理解出来ます。
対戦した敵軍は非常に弱い印象を受けますが、実は迎撃機が戦闘機タイプではなかったのは内緒だったりします(笑)
”Mission Editor”は、艦船や航空機などのユニットに任務(ミッション)を割り当てる事で、以後、自動的に行動させることが出来る便利な機能です。
”Mission Editor”が無ければ、例えば、プレイヤーは早期警戒機や迎撃機、艦船などのユニット一つ一つに対して、パトロールエリア内を巡回させるために毎回手動でコースを設定しなければならず、大変な労力が必要になります。
これらの煩雑な作業を”Mission Editor”を使って自動化する事で、プレイヤーはハープーン3(Harpoon3:H3)のコンセプトである指揮統制に専念する事が出来ます。
・Missionの立案から実行までの手順
1)まずは攻撃目標のユニットやパトロールで巡回する為の”Reference Point”を選択する
2)”Create Mission”画面を開いてミッションを作成する
3)”Edit Missions”画面を開いてミッションに適したユニットを割り当てる
4)程なくしてミッションが実行され、割り当てられたユニットが自律行動を始める
・基準点(Reference Points)を設定する
H3では任意の座標に基準点(Reference Point)を設定する事が出来ます。
”Reference Points”の使い方はいくつかありますが、シナリオ作成者が予めMAPに設定しておいて、解説(order)で艦隊を”Reference Point”まで移動させるように指示する為に使われたり、プレイヤーがゲーム中に一時的な目印として設定し使用することもできます。
その他にもパトロールMissionなどを作成する場合には、パトロールエリアとして指定する為の”Reference Point”が必要になります。
”Reference Point”の追加、移動、削除はプルダウンメニューから選択する事ができますが、それぞれの”hot key”を押すことで瞬時に機能を呼び出すことも出来ます。
(名前の変更はメニューに項目が無いので、”hot key”を押して呼び出すしか方法がないようです)

・Missionの作成(Create Mission)
”Create Mission”画面についての解説です。

*Operationの項目は任務名が表示されます。
任務名はランダムで表示されるので一々名称を考えなくてもよいのが助かりますが、必要ならば自由に名称を変更する事も出来ます。
*ミッションの種類は以下のように分類され、この中から一つ選択します。
----------
Transit Mission
Transit ”Reference Point”を使って移動します
Ferry 航空機の移動用に設定されます(シナリオ作成者向け)
Strike Mission
Air Intercept 対空攻撃をします
Ground Strike 対地攻撃をします
Ship Strike 対艦攻撃をします
Sub Strike 対潜攻撃をします
Area Mission
Patrol AAW エアパトロール:発見時に攻撃(空中哨戒)
Patrol ASu 対艦パトロール:発見時に攻撃
Patrol ASW 対潜パトロール:発見時に攻撃(対潜哨戒)
Support 他のユニットを支援する様な動きをします(シナリオ作成者向け)
Recon Ground 陸地の偵察をします
Recon Ship 艦船の索敵をします
----------
*Delay Time:ここに数値を設定すると、ミッションが指定した時刻を過ぎてから実行されるようになります。
*Emissions:ミッション中のセンサーの種類を設定します
*Edit now:このオプションをチェックしておくと、OKボタンを押した後に”Edit Missions”画面が表示されるので、すぐにユニットを割り当てる事が出来ます。
*1/3 Rule:このオプションをチェックすると、例えば、1回の出撃で6機編成の航空機の1/3(2機)だけを出撃させます。
これにより燃料切れで帰還した際にすぐさま次の2機が出撃して隙間ないパトロールが出来るようになります。
(航空機は一度着陸するとメンテナンスの為に30分間は離陸できません)
*Weapons free:このオプションをチェックすると、ユニットは自動攻撃します。
”Create Mission”画面では、ミッションを作成するだけで、まだユニットを割り当てる事はしないので、ゲームの始めに予め想定したミッションを複数作成して準備しておくことも可能です。
・Missionの割り当て(Edit Missions)
ミッションを作成した後に”Edit Missions”画面を開いて、ユニットを割り当てる事でミッションを実行させることが出来ます。
割り当てる方法は、ミッションを選択し、次に右側の”Unassigned Units”からユニットを選ぶか、下段の「Add AC」ボタンを押して航空機を割り当てます。
割り当てたユニットは中央の”Assigned Units”の欄に表示されるので、良ければ「OK」ボタンを押すことで、ユニットは任務を実行します。

・Missionの中止、割り当て解除(Freeing Units)
ミッション実行中のユニットの解除をする場合は、”Edit Missions”画面でミッションから割り当てたユニットをダブルクリックで削除してください。
ここからはチュートリアルの指示通りにミッションを作成してみます。
まずはエアパトロールの巡回ポイントとなるReference PointをMAPから指定します。
(MAPのRef3~Ref6を選択します)

次にCreate Mission画面を開き、名称には分かりやすいように”AAW Patrol 1”と名前を付け、”Patrol AAW”を選択します。
偵察任務を行う際に相手を素早く見つけられるようにレーダーの設定をアクティブにし、パトロールの穴が出来ないように1/3ルールを適用して、予備の航空機を待機させておく事にします。

次は”Edit Missions”画面を開いて、AAWパトロールミッションにユニットを割り当てます。
AAWパトロールミッションの詳細が中段の欄に表示されますので、間違いなければ「Add AC」ボタンを押して航空機を割り当てます。

割り当て画面には準備状態の航空機の一覧が表示されるので、ここではパトロールに適したF-14Dトムキャットを選択します。

再び”Edit Missions”画面に戻り、中央の”Assigned Units”の欄に先程選んだユニットが表示されていれば「OK」ボタンを押して出撃させます。

次は、対地攻撃のミッションを作成します。
まず先に攻撃目標である敵空軍基地を選択します。

次にCreate Mission画面を開き、名称には分かりやすいように”Ground Strike 1”と名前を付け、”Ground Strike”を選択します。
今回は全攻撃機で一斉攻撃を行う計画なので1/3ルールのチェックを外します。

その後は、先程のAAWパトロールと同じく、”Edit Missions”画面を表示し出撃させる航空機を割り当てます。
一覧表を見るとA-6Eイントルーダーが爆撃に適しているので選択します。

最後に、攻撃目標と割り当てられたユニットを確認して間違いがなければ「OK」ボタンを押して出撃させます。

同様にして、今度は艦船索敵ミッションを作成します。
まずはAAWの時と同じく巡回ポイントとなるReference PointをMAPから指定します。
(MAPのRef3~Ref6を選択します)

割り当てるユニットは索敵能力に優れた大型対潜機P-3C Orionを選択しました。

それでは、ミッション割り当ての準備も出来たので、どのような結果になるか早速ゲームをスタートしてみます。
現在洋上には、CVN71航空母艦「セオドア・ルーズベルト」を旗艦に、FFG23ミサイルフリゲート「ルイス・B・プラー」と、SSN701ロサンゼルス級原子力潜水艦「ラ・ホーヤ」が展開し、作戦の為に待機しています。
参考:
CVN71”Theodore Roosevelt”:■■
FFG23”Lewis B Puller”:■■
SSN701”La Jolla”:■■

この作戦は、大陸の半島部に位置する敵の空軍基地を爆撃し無力化する事が目的です。
今回は空母「セオドア・ルーズベルト」の航空兵力を使って作戦を遂行します。
作戦開始時刻から数分後、空母からF-14Dトムキャットが先行して出撃し、敵基地と味方艦隊の間のエアパトロールを開始、制空権の確保を目指します。
続いて友軍基地からP-3C Orionが出撃し、高性能なレーダーを使って早期警戒任務に就きます。

爆弾を満載した速度の遅いA-6Eイントルーダーの攻撃部隊が空母から出撃し、敵空軍基地爆撃任務の為に針路を取ります。
その頃、敵空軍基地からスクランブルした迎撃機がレーダーで捕捉され始めますが、F-14Dの長距離レーダーと最大射程が110海里もある対空ミサイル”AIM-54C Phoenix”の餌食となり、迎撃機の射程内に入る前にことごとく撃墜されています。

迎撃能力があらかた無くなった敵基地に対し、A-6E攻撃部隊が爆撃を開始します。
投下する爆弾は、”MK84 LDGP 2000lb Bomb”と呼ばれる重さ2000ポンドの高性能炸薬弾(conventional high-explosive bomb)です。

圧倒的な軍事力で敵空軍基地は無力化、味方の損害はゼロという結果になりました。
勝敗の決め手になったのは、やはりP-3CとF-14が装備する高性能レーダーによる索敵能力とF-14が持つフェニックス対空ミサイルの射程距離の長さでしょう。

今回の検証によって、作戦の遂行の為には破壊力となる攻撃能力以外にも、常に状況が確認でき連携できる索敵能力の高さが重要な事が理解出来ます。
対戦した敵軍は非常に弱い印象を受けますが、実は迎撃機が戦闘機タイプではなかったのは内緒だったりします(笑)