今週遊んだボードゲームの感想

今週、家族(子ども、妻、私)で遊んだボードゲーム

  • アメンラー
  • もっとホイップを!
  • 1920:WallStreet

「アメンラー」
戦争やエリアマジョリティなどには全く興味がなく、買い物などのお金が絡むゲームが大好きな妻と、マルチやエリアマジョリティなどが大好きな私が共に楽しむことが出来る貴重なゲーム。子どもは出来のいいピラミッドのコマを眺めて喜んでいるので、家族全員がお気に入りのようだ。このゲームは、古代エジプト王朝が滅んで新エジプト王朝が始まる時、つまり、前半の3ラウンド後の決算が終わって後半の4ラウンド目が始まるときの土地の競り合いが非常に壮絶になるのが、人間の生々しい欲望が垣間見られて大変面白い。今回は、4ラウンド目の土地の競りで最人気の土地が出たため、まずは妻がコマを置いて入札をした。入札価格0などという非常にナメた行動をしたため、私が競って押し出そうとしたところ、いきなり妻がぶちぎれて大声で叫びながら私の腕をつかんでコマを置くのを阻止しにきた。私は鍛えた上腕三頭筋の筋肉の力でなんとかコマを置くのだが、妻には毎回指で弾き飛ばされてしまう。しょうがないので私が折れて別の土地を0金で落札する。妻も希望の土地を0金で落札。何のための競りなのか良く分からない・・・。5ラウンド目は、頭にきたので反撃に出る。まずは、別に欲しくもないが子どもが入札した土地に割り込んでコマを押し出す。すると、子どもは希望の土地を取られたので半泣きで妻の土地に入札することで妻が押し出される。キレる妻は子どもに文句が言えないので矛先を私に変えて私のコマの土地に割り込むことで、今度は私が押し出される。そして、私は再び子どものコマの土地に割り込んで・・・を何回かループさせる。最後に私が「わかった、あきらめたよ」と言って余っている0金の土地を落札する。これで、妻と子どもは希望の土地を10金で購入する羽目になった。分かっていててもそうせざるを得ない状況に追い込むのが陰謀なのであり、マルチの基本戦法でもある。それでも、資金運用が上手くナイル川東側のマジョリティ得点も強引に稼いだ妻が優勝となり、私が2位、子どもが3位となった。そんな熾烈なゲーム終了後の盤面を見ると、荘厳なピラミッド群の景観が実に素晴らしい。この景色を見たいがために再びプレイをしたくなるのは、ゲームに浪漫が溢れている証拠なのだろう。

ゲーム終了時の盤面


「もっとホイップを!」
丸いケーキをプレイヤー人数分に上手く切り分けて、分けた人が最後に取るというゲーム。とても簡単なルールなのだが、色々と作戦を考え始めると非常に長考となる。奥が深い世界なので面白い。家族3人で遊ぶのだが、やはり”クマ牧場”と同じで子どもはなかなか勝てない。なので早速、調整のためのハウスルールを考え始めた。まずは、5つのケーキタイル山の4つをプレイし、最後の1山は全て子どもに与えるハンデでゲームを行ってみた。これだとゲーム終了時に大人は平均で12~16枚、子どもは23~27枚程度のタイルを入手し10枚程度の取得差が出る。結果的には子どもの圧勝だった。最後に11枚入手して、自分と親の公開タイルの数を見比べながら”食べる”、”残す”の選択ができるので、マジョリティ判定で有利になってしまった。次に、3人プレイだが4つに分ける方法を試してみた。毎ラウンド子どもだけが2つ分のケーキを取るわけである。入手するケーキタイルの数は前回とだいたい同じだが、ラウンド毎に”食べる”、”残す”の選択をすることになる。結果は子どもの圧勝。やはり、取得枚数に大きな差があるとマジョリティ判定全体において有利のようだ。そこで今度は、3人プレイでケーキを4つに分けるのは変わらないが、4つ目が必ず1個になるように妻にも頼んでテストプレイしてみた。これは例えば、11個のケーキを分ける時に4個、3個、3個、1個に分けるわけである。通常は数が多い順に取って行くので最後に余った1個を取るのは子どもになる。この方法だと子どもは毎ラウンド1枚ずつ多くタイルを入手することになり、5ラウンド後は親より5枚多く持っている状態になる。つまり、最初の案の10枚と比べて半分になっている。結果は、子どもが僅差で優勝だった(2位の親とは4点差くらい)。これくらいなら、後は親がガチで挑めばいい勝負になるのではないかと思う。もし、4人プレイで子どもが2人いる場合は、6等分して1個のケーキを2つ作る。例えると、11個のケーキを3個、2個、2個、2個、1個、1個に分ける。次に基本ルールどおりにケーキタイルを取っていき、残ったケーキタイルの山(通常なら1個のケーキ)2つを順番どおりに2人の子どもに取らせる。この方法で5ラウンドまわると親は10枚程度、子どもは15枚程度のタイル数になるので、親はその状態でのマジョリティ争いを想定して作戦を練るのが良いと思う。

もっとアモー(ammo)・・・いや、ホイップを!


「1920:WallStreet」
カードの上をロンデル式にぐるぐる回って株式カードや株価操作カードを購入していくゲーム。スタート時の資産カードの株式が”綿”だったのだが、最初の市場でいい具合に”石油”株券が出現し上手く取ることができたので、今回は”石油”株で得点を狙っていく。このゲームは、途中で株式相場が上がったり下がったりするのが楽しいが、一番の醍醐味はロンデル式で回る株式市場でのカードの取り合いだろう。プレイヤーコマがいる場所で止まると相手にコインを支払わなければならないが、所持金がいつも少なく、増やすには所有する大事な株券をすずめの涙ほどの値段で売却するしかないので実に悩ましい。ゲーム中盤には”石油”株が順調に集まってきたので、終盤で”綿”株も集めていたところ、妻が市場に出ている”ブラックデー”カード(全プレイヤーが2ドルを銀行に支払う)を見ながら「次のターンはこれを使う」などと言い始めた。所持金の少ない私と子どもは慌てて自分の株券を売り払い現金を作る。だが、次のターンの妻は”ブラックデー”カードを通り過ぎて、ちゃっかりと株式カードを購入してきた。もはや詐欺だろうそれは!と問い詰めるが全く聞く耳を持たない。危なすぎるので次の手番で私が”ブラックデー”カードを購入し無効化して捨て去る。そして爆弾が爆発してゲーム終了。得点計算をしてみると、先ほど売り払った”綿”株券1枚のせいで規定数に足りず、”綿”の得点がゼロになってしまった・・・。落胆に暮れるが、”石油”株で得点を稼ぐことができ、珍しく私が優勝となった。ゲーム中はロンデルの先頭を歩いている感触があったので、今回はイニシアティブが取れていたことを実感した。

1920:ウォールストリート




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